売買契約交渉 準備を怠りなく

公開日 2020年10月24日

売買契約ってなんでしょう

民法555条では 目的物の交付と代金支払いのお約束をすれば 契約成立 とあります。

意思と意思との合致とはよく言いますが

たとえば最寄駅から事務所までの間にあるコンビニでたばこの銘柄を言って500円出せば

ほしいたばこの銘柄を店員さんが出してくれます。 これも民法にある立派な売買契約です。

しかし不動産の売買契約となると 一生の一度買うかどうかという大買い物のため 売主も買主も慎重になります

そこでどのような交渉が大切になるか まずは準備の段階から考えてみました。

交渉までの前準備

 

交渉をうまく進めるためには、前準備が必要不可欠となってきます。

交渉までの前準備の方法についてこのように考えています。

1|相手側の情報を整理する

交渉では、交渉の材料となる情報をどれだけ持っているかが重要となってきます。情報収集は必要不可欠ですが信用がある情報であることも重要です。
信憑性のある情報をより多く収集しておきましょう。

2|自分側の情報を整理する

相手の情報を整理した後は、我を知る、すなわち自分側が置かれている状況を整理することが大切です。
自分の情報を整理できていないと自分にとって、あまりよくない条件を飲んでしまう可能性があります。

3|相手と自分の共通点を見つける

相手側の情報と、自分側の情報を整理した後は、共通点を探してみてください。そこが交渉の切り口となることが多いです
例えば相手が集客に困っている企業で、こちらが集客の手助けとなるツールを持っている場合、「集客」が交渉の切り口となります。

4|条件譲歩の準備も

事前に決めておくべき重要なポイントの1つに「条件をどこまで譲歩するのか」という視点があります。
準備さえしていれば、判断できるはずの条件相談を一度持ち帰ることは交渉のテンポが悪くなってしまうため、あまり好ましくありません。

5|集団の団結力を高める

大規模な交渉は集団で行われます。この場合とても重要となることがチームの団結力です。交渉内容や相手に伝えていい情報悪い情報、落とし所については、意見を統一しておくべきでしょう。
意見が統一しないとそこを付け込まれてしまいます。チームワークを高めるためにも、意思統一をして臨みましょう。


最後に


あくまでも一例なので 人により経験 環境により準備も変わってくると思います。
ただ予想できることは準備を怠りなくしておくべきでしょう。