公開日 2021年01月16日
緊急事態宣言が発せられると市井のライフスタイルも変わってきます
面白いデータを作っている方から伺いました。
一言でいうと
「業務量の増加」と「家族との関係」です
まず緊急事態宣言下で業務量が増えると、仕事のやりがいを感じる一方で、人生の充実感は変化しない傾向がみられるようです。
緊急事態宣言下で業務量が増えることは、仕事がない人もいる中で役に立っているとの感覚を生み、仕事のやりがいを引き出しているのかもしれません。
一方、緊急事態宣言下で家族との関係が深まると、人生の充実を感じる一方で、仕事のやりがいは変化しない傾向がみられるようです。
家族との関係が深まることは、人間関係の基盤を築くことで、人生の充実感を引き出している可能性があります。
以上の結果は、緊急事態宣言下において、仕事のやりがいを高めるのは家族よりも仕事量、人生の充実感を高めるのは、
仕事よりも家族であることを示しています。このことから、元々、日本企業が抱えていた仕事か家庭か、といったワーク・ライフ・バランスの問題が、コロナ下においてより明瞭になったと言えそうです。
「自身のチャレンジ」の影響
これらの結果に対し、緊急事態宣言下で業務上で新しいチャレンジをする人は、仕事のやりがいと人生の充実をともに感じる傾向がみられるようです。
チャレンジできることが、仕事領域、生活領域双方に良い影響を与えているようです。
では個人がチャレンジできるようになるには何が必要となるのでしょうか。
組織としては、従業員が失敗を恐れずに挑戦できる「安心感」を感じられる環境や、貢献を認めて「役割感」を感じられる環境を提供することが考えられます。
一方、個人としては、他者に影響をされずに自己をしっかりと持つこと、つまり「本来感」を持つことが必要と考えられます。
「自身のチャレンジ」を高めるもの
この本来感を持つことの基盤として先述した家族との関係が重要な役割果たしている可能性があります。
業務量の増加とともに、家族との関係が深まることが新しいチャレンジにつながる傾向がみられました。
このことから家族との関係に基づく「本来感」がチャレンジにつながっている可能性が示唆されます。
自分らしさを持った社員を生かす
様々な経験や関係を通して自分らしさを築いている従業員は、自己の判断基準を持った個人であり、企業にとってはある意味、扱いにくい人材かもしれません。
けれどもそのような従業員が、コロナ下で臨機応変な対応や、リモートワークでの自己管理が求められる状況において、自律的に行動し、またチャレンジする貴重な戦力になっている可能性があります。
コロナウイルスをきっかけに大きな変化に直面している今、企業にはこのような人材を生かしていくマネジメントが求められているのかもしれません。
この緊急事態宣言を前向きにとらえ 仕事 だけではなく家族との関係が深めてみるのもいかがでしょう。
自分らしさを持ち 新しいチャレンジにつなげられるかもしれませんよ。