公開日 2022年09月10日
不動産担保ローンとは?メリット・デメリットを解説
こんにちは
今回は不動産担保ローンの仕組みやメリット・デメリットについて解説します。
不動産担保ローンとは、不動産を担保にすることで、お金を借りることができる商品です。
不動産を担保にするため、まとまった金額を低金利で借り入れることが可能です。
一方で、万が一返済不能になった場合、担保の不動産が売却されてしまう可能性がある等デメリットもあるため、仕組みを理解したうえで利用することが大切です。
不動産担保ローンとは、土地や建物、マンションなどの不動産を担保にお金を借りることができる商品です。
本人が所有している不動産はもちろん、金融機関によっては家族や法人名義の不動産、購入予定の不動産を担保とすることもできます。
不動産担保ローンでは、信用力と担保不動産の価値を総合的に判断して審査を行います。
そのため、一般的な無担保ローンに比べてまとまった金額を低金利で長期間借り入れることができる点が特徴です。
また、資金使途は原則自由で、幅広い資金ニーズに利用できます。
上記のような特徴から不動産担保ローンは下記のようなお悩みをお持ちの方におすすめです。
- まとまった資金が必要になった
- 金融機関への月々の返済額を低く抑えたい
- 複数借り入れしているローンをまとめたい
- 年齢が高くほかの金融機関からの借り入れが難しい
不動産担保ローンのメリット
不動産担保ローンの主なメリットは下記の通りです。
借入金利が低金利である
不動産を担保としているため、無担保の個人向け「カードローン」や法人向け「ビジネスローン」よりも、低金利で借りることができます。
無担保のカードローンやビジネスローンの金利は一般的に4~15%ですが、不動産担保フリーローンでは2.9~9.5%です。
借入限度額が大きくなる
カードローンやビジネスローンは、最大でも1,000万円程度が借入金額の限度になります。
それに対して、不動産担保ローンは、担保とする不動産の価値によっては、1億円以上の資金を借りることも可能です。
長期間にわたって借りられる
返済期間を20年、30年と長期に設定することができ、金融機関によっては、最長35年のローンを提供しているところもあります。返済期間を長期にすれば、月々の返済額を抑えることが可能です。ただし、返済期間が長くなるほど、利息の負担額は大きくなる点には注意が必要です。
不動産担保ローンのデメリット
不動産担保ローンの主なデメリットは下記の通りです。
融資までに時間がかかる
無担保のキャッシングやカードローンのように、数分で審査終了、即日融資、というわけにはいきません。
不動産を担保とするため、審査の過程で担保不動産の価値を評価する時間が必要になります。
したがって、スピードを重視する金融機関であったとしても、審査には数日、実際に融資が実行されるまでには1週間程度の期間が必要です。
手数料がかかる
カードローンの利用時は、通常、手数料は発生せず、借りる人が負担する費用は利息だけです。一方で、「事務手数料」、「不動産鑑定費用」、「印紙代」、「抵当権、根抵当権の登記費用」といった費用がかかります。こうした費用は、借入金額によって数十万円かかるケースもあります。そのため、借入額が少額だと、借入金利が低くても費用負担が大きくなり、カードローンなどと支払総額がほとんど変わらない、といったことも考えられます。
返済不能になると不動産が処分される
金融機関は担保不動産に、「抵当権」や「根抵当権」の登記をします。抵当権、根抵当権とは、お金を借りた人がお金を返せなくなったときに、お金を貸した方が担保にした不動産を売却し、その売却代金から貸したお金と利息を回収する権利のことです。つまり、返済が不能であると判断されると、担保の不動産が売却されます。
まとめ
不動産担保ローンは不動産を担保にするため、無担保ローンよりも有利な条件で借り入れができます。
利用する金融機関は銀行とノンバンクが候補になりますが、業態にとらわれず、なるべく多くの金融機関を比較して有利な条件で借り入れできるところを探しましょう。
また、必要書類を事前に用意しておくと、スムーズに手続きを進めることができます。上手に借りて、さまざまな使途に役立ててください。