公開日 2022年10月23日
老いるマンション” 老朽化と高齢化にどう備えるか 解決策は
こんにちは
興味あるテーマでのニュースの開設がありましたのでご紹介します
いま日本のマンション全体の2割近くが築40年以上。そうした“老いるマンション”が、外壁の崩落や配管からの漏水などの「建物の老朽化」と、孤独死や認知症に伴うトラブルなどの「住民の高齢化」で苦しんでいます。建物の修繕費がかさむ一方で、年金暮らしの住民が増えてお金が追いつかず、管理不全に陥るケースも。この”2つの老い“に追い込まれないために今できる対策とは何か?立ち上がった自治体や住民を取材しました。
"老いるマンション" 老朽化と高齢化に直面
国の調査のうち、築40年以上のマンションを見ますと全国のマンションの20%近くを占め、この先10年で倍増すると見られています。そうしたマンションが直面しているのが「老朽化」と「高齢化」という2つの老いです。
老朽化マンション "直したくても 直せない"
通常、分譲マンションには部屋の所有者全員からなる管理組合があり、マンションの運営方針を決めます。
このマンションの積立金は、一部屋、月3,000円。これでは全く足りませんが、値上げできない事情があります。
今、年金暮らしの高齢者がほとんどで、収入が少ないので。(所有者の)平均が76歳。もう今後は恐らく管理費も修繕積立金も、値上げするのは不可能なのです。
なぜ、こんなことになったのか。その原因は、マンションが建てられた1970年代初めの状況にありました。当時は高度経済成長で、一般向けのマンション販売が本格化したばかり。将来を見据えた修繕の計画や管理という考え方は広がっておらず、管理組合自体がないマンションも数多くありました。
老朽化と高齢化 マンションの課題
今まで日本ではマンションが老朽化するということが、あまり皆さんの認識の中にありませんでした。
反対に「住宅すごろく」というような言葉があるのですが、賃貸アパートから始まり、賃貸マンション、それから分譲マンション、最後は戸建てで上がりと。みんなが戸建てに住むことに憧れるという時代がずっと長く続いていました。
分譲マンションは通過点でしたので、そこが老朽化する、それから高齢者の問題に悩むということが、考えられてこなかったんです。
そこが今、問題を深刻化しているいちばんの要因だと思っております。
こうして見てきたマンションの老いの問題ですが、いま地域も巻き込み始めています。
解決策として
「終わりを見ないということは、それは逃げているっていうか現実的じゃない。問題を先送りにしていくと、あとの人が大変。あと12年後に解体しますよっていう話をしておくと、みんな覚悟が、あと12年なんだっていう覚悟ができるし、そのためにはどうしたらいいのかということが考えられます
マンション同士が横につながることで、2つの老いに立ち向かおうという取り組みも始まっています。
自分たちで解決しがたい場合に、どうしようどうしようというふうに中で悩むんではなくて、外とどうつなぐか。自分たちでやれる範囲と、専門職に頼む範囲っていうのを、うまく使い分けて対応していただけると、大きな問題になる前に予防的に解決していくことができるということになると思います
まとめ
これからはもう終活を考える時代になってきていますので、終活に関しても人の人生を決めるような大きな決め事ですから、お互いに人とのつながりを作っていく、そういったところから始めていくことが必要だと思っています。
今後老朽化するマンションが増える中で、国は9月にマンションに関わる法改正の方針を明らかにしました。それによりますと、「建て替えや解体、売却を管理組合で決めやすくする」というものです。具体的には建て替えの決議に必要な人数を現在の5分の4から引き下げる、解体や売却については全員の合意が必要だったのを緩和するなど、こういったことが検討されています。