【コンパクトシティ“先進地”の悲しき末路とは】ある中間都市の失敗、

公開日 2023年04月08日

こんにちは

大型複合施設が「負の遺産」に 岡山県津山市はなぜ中心市街地の再開発に失敗したのか? コンパクトシティ“先進地”の悲しき末路とは

岡山県北部に位置し、第3の都市である津山市は日本の国勢調査ではほぼ平均値がデータ採取できる都市として昭和時には注目されてました。
平均値が採取できる都市というのは裏返すと安定いる都市づくりができるとも言えます。
ところが
バブル期に「500mコアの街づくり」を掲げ、空洞化が進む中心市街地の再開発を計画しました。
その象徴が中心部の新魚町で1999(平成11)年に開業した大型複合施設のアルネ・津山だ。当時、中心部に都市機能を集約するコンパクトシティの先進例ともてはやされたが、期待はやがて失望に変わる。
「アルネ・津山」という無謀な開発です。

記事によると

大型複合施設が「負の遺産」に 岡山県津山市はなぜ中心市街地の再開発に失敗したのか? コンパクトシティ“先進地”の悲しき末路とは
整備費は最終的に306億円に膨れ上がった。地元だけでは巨額の資金を調達できず、国や特殊法人を通じて多額の資金が投入されたが、テナントの家賃収入が当初の事業計画を大きく下回り、施設を運営する第三セクター会社が赤字決算を続けた。その結果、市が商業部分の一部を買い取るなど支援せざるを得ない状況になり、当時の市長がリコールで失職する異常事態に発展した。市議会の調査特別委員会は最終報告で

「身の丈に合わない無謀な開発の結果」と指摘している。
津山市の人口は2020年の国勢調査で約10万人。65歳以上の高齢者が31.1%を占め、全国平均の28.6%を上回った。2030年には8万7000人、2050年には6万5000人に人口が減ると予測されている。 中心部の人口集中地域はこの20年余りで15%も区域が縮小し、人口密度が低下して空洞化がさらに進んでいる。
 

とのことです。

安定堅実な都市が政策の失敗で一気に暴落してしまいました。

まとめ

コンパクトシティは人口減少に合わせ、都市をコンパクト化することで行政コスト削減を目指す施策です。
津山市のように中心部に都市機能を集約して住民を誘導する方法と、富山県富山市のように公共交通を整備して中心部へ出掛けやすい環境をつくる手法が取られてきてます。

 中心部に大型商業施設を整備して住民を誘導しようとする手法は効果的ともいえそうですが、しかし、身の丈に合わない大型施設は負の遺産となり、効果を出せないまま地方自治体の財政を圧迫しているようです。

首都圏でもコンパクトシティーなる政策が進んでいる都市には飛びつかず
長期的な視点での不動産価格の変動を見なければなりませんね