公開日 2023年04月15日 こんにちは 最近 金融機関につとめている同輩たちが てくれる本があります 書店は次から次へと売り切れです アベノミクスでいい思いをした人は海外に逃げられる。でも大多数の国民は逃げられない というように 刺激的な表現はよくネットでお目にかかりますが 豊富なデータ論れ的に説明している点で 目からうろこが落ちていきます 2013年日銀が「量的・質的金融緩和」(異次元緩和)を始めてからもうすぐ10年が経つ。世界経済の急激な局面の転換によって、わが国は、この“超低金利状態”を維持できるかどうかの瀬戸際、まさに崖っぷちに立っている。これまでの放漫財政路線を安易に継続し、異次元緩和を強引に押し通し続けようとすれば、遠からず、どういう事態に陥るのか。そして、それを回避するためには、私たちは何をなすべきなのか。世界の中央銀行の金融政策と財政に精通したエコノミストが警鐘を鳴らす。 異次元緩和は限界 日銀がいくらでも国債を買い入れられた 時代はもう終わりだ ●長期金利は“糸の切れた凧”に ●新規国債発行ストップで、社会保障費も防衛費も義務教育の国庫負担金も一律4割カットに ●財政破綻したギリシャは預金者1人・週当たり5万強の預金引き出し規制に ●最悪の事態を回避できる道はないのか 本書の内容 プロローグ 異次元緩和から9年、ついに現れた不穏な兆候 第1章 日本銀行に迫る債務超過の危機 第2章 我が国の財政運営に待ち受ける事態 第3章 異次元緩和とはどのようなものだったのか 第4章 欧米中銀との金融政策運営との比較でわかる日銀の“異端”さ 第5章 異次元緩和が支えたアベノミクスと残された代償 第6章 事実上の財政破綻になったら何が起きるか--戦後日本の苛烈な国内債務調整 第7章 変動相場制下での財政破綻になったら何が起きるか--近年の欧州の経験 第8章 我が国の再生に向けての私たちの責務 感想 日経新聞やメディアでは取り上げにくい日本銀行に迫る債務超過の危機という点から 最近、静かに広がりつつある財政破綻論の火付け役でもある著者が 異次元緩和に対して論理的、かつ本質的な批判を続けてきてます。資料も豊富でさすが国会の参考人審議でも相手を論破するだけのことはあります 同じ過ちを犯した戦前の財政は戦後、預金封鎖や超インフレをもたらし、国民を苦しめた。その恐れは今もある、と警鐘も鳴らしてます。 日本の財政の未来を憂い、将来世代の明日を真剣に心配するエコノミストのぶれることのない警告を聞いていただきたいものです。