公開日 2024年09月07日
住宅ローン金利は今後どうなる? 2024年以降の見通し、日銀の追加利上げで変動も固定も上昇か?!
住宅ローン金利の上昇が大手各銀行からプレスリリースされてます
状況はどうなるのでしょうか 詳しい解説をご紹介します
住宅ローン金利は今後どうなる?
住宅ローン金利は日銀の金融政策などさまざまな要因で決定しており、今後の見通しを解説するため、まずは金利決定要因から解説しておきたい。
住宅ローンの金利決定要因
住宅ローン金利を決定する要因として主に以下の2つがある。
(1)日銀の金融政策の影響を受けている市場金利
(2)銀行間の住宅ローン獲得競争による金利引き下げ
日銀の金融政策については、2024年3月の金融政策決定会合で、「マイナス金利解除」と長期金利を0%に誘導する「イールドカーブ・コントロール(YCC)」の撤廃を決定した。
さらに、7月には「ゼロ金利政策」が解除。これを受けて、多くの銀行が預金金利を引き上げると同時に、メガバンクや地銀も短期プライムレートを引き上げると発表、9月から変動金利が上昇する。
住宅ローン金利はこのような政策変更の影響を受けるため、今後の動向に注視する必要がある。
変動金利については、2008年以降は一貫して下落し続けており、2008年9月は1.875%あった変動金利だが、2024年3月には0.375%まで下落している(いずれも大手銀行の金利)。
ネット銀行の変動金利はさらに低い金利となっており、PayPay銀行、SBI新生銀行などの変動金利は0.3%前後まで下落。変動金利は過去最低の金利水準となっている。
一方で、全期間固定金利(フラット35)は、2004年ごろは3%台だったが、現在は1%台まで下落している。
ただし、最近は世界的な金利上昇を受けて、全期間固定金利が上昇し始めただけでなく、日銀の金融政策の変更により、一段と上昇する可能性がでてきた。