公開日 2025年04月06日
こんにちは
そりゃ期待も高まるわ…不便だった練馬区の「鉄道空白地帯」についに線路が通る!?
都営大江戸線が延伸予定、「大泉学園」周辺の変化に注目
そんな大泉学園駅から見て北側のエリアは、鉄道路線の通らない「空白地帯」として知られている。住民は一度バスを利用して、大泉学園駅などの駅まで出てくる必要がある点はやや不便だ。
しかし現在、練馬区東側を走っている都営大江戸線が、そこに延伸するという計画が持ち上がっている。交通利便性の向上により、エリアの評価が大きく変わる可能性もあるだろう。
本記事では、現地を訪問して感じた大泉学園エリアの特色や、今後の見通しについて紹介していく。
都営大江戸線の延伸計画の影響
そして、大泉学園駅周辺エリアを語る上で外せないのが、都営大江戸線の延伸計画だ。
現在の終点である「光が丘駅」(練馬区)から、大泉学園町方面に延伸する計画があり、検討が進められている。練馬区内に新たに3駅を設け、最終的にはJR武蔵野線の「東所沢駅」(埼玉県所沢市)まで延ばす構想だ。
新駅として、(仮称)土支田駅、(仮称)大泉町駅、(仮称)大泉学園町駅が整備される予定。西武池袋線の大泉学園駅と名称が似ているが、近い場所を通るわけではないようだ。

都営大江戸線の延伸予定図(出典:練馬区)
延伸が計画されているエリアは、西武池袋線と東武東上線の間にある。両線の間隔が広いため、このエリアから鉄道駅まではやや距離がある。そのため、大泉学園駅までバスを利用する人も多い。距離的には都心に近いものの、交通利便性には課題がある。いわば「鉄道空白地帯」なのだ。
もし延伸が実現すれば、副都心方面への所要時間が大きく短縮され、バスとの乗換もなくなるなど、アクセスが大きく向上するだろう。
現在は、東京都副知事をトップとするプロジェクトチームにより検討が進められている段階。練馬区としても、延伸推進の基金を積み増しなどを行うなど、事業着手に備えて動いているようだ。
さらに、新駅の予定地など、すでに用地確保が進められている。(仮称)大泉学園町駅や(仮称)大泉町駅の予定地周辺では、市街地再開発事業や駅前広場の整備計画などの検討も進んでいるという。
延伸計画が動き出せば、新駅周辺のエリアはもちろん、大泉学園駅と新駅計画地に挟まれたエリアも、2駅利用可能となることで需要の高まりが期待できる。賃料や地価への影響も注視したい。
一方、これまで大泉学園駅までバスで出てから電車を利用していた層は、大泉学園駅を利用しなくなる可能性もある。延伸後は人の流れに変化が起こることも考えられるだろう。
さまざまな特色がある大泉学園駅周辺だが、大江戸線の延伸計画を含め、今後の行方が気になるところである。