公開日 2025年04月23日
こんにちは
交渉のバイブルと呼ばれる伝説の本
今回取り上げる「交渉の教科書」というのは、「Secrets of Power Negotiating(パワー交渉の秘訣)」という本です。
なぜこの本の内容を取り上げるかというと、アメリカで最も読まれているであろう交渉術の本だからです。当然トランプも知っているはずです。
ドナルド・トランプがアメリカ大統領に就任してからというもの、トランプ関税によって世界中が振り回されていますよね!?
トランプは、強烈な「交渉力」によって財を築き、そして今度は大統領として各国を相手にディールを成功させようとしています。
重要なのは、このような交渉術はトランプだけがもっているテクニックではないということなんです。
アメリカでは、ビジネススクールなどで最も人気のある授業の1つが「交渉術」です。多くのビジネスパーソンが学び実践している当然とされる技術なんです。
ようやく日本でも2021年に「本物の交渉術(KADOKAWA)」として出版されています。
◆この本を読めば相手の出方が分かる!
この本を読むと、面白いほどトランプの交渉のやり方が分かってくるんです!
トランプ関連のニュースを見ていると、「あぁ〜、今はこのステップのこの交渉を仕掛けてきてるんだな!」という具合です。
たとえば、トランプは世界中にトランプ関税と呼ばれる高い関税を要求してきましたが、これなんかはその典型なんです。
「中国には67%のところ34%に割引された相互関税を請求するつもりだ。欧州連合(EU)は20%、ベトナム46%、日本は24%…」
一見めちゃくちゃな要求に感じますが、「本物の交渉術」の第1部第1章の「序盤の仕掛け」のパートでいきなり紹介されています。
章タイトルは「期待以上の要求をする」なのですが、なぜ最初に大きな要求をするのか?その利点は?といったことが解説されています。
また、トランプ大統領とウクライナのゼレンスキー大統領が会談した映像に世界中が騒然となりましたよね。トランプが顔を赤くして怒る緊迫の場面です。
これ、一昔前のアメリカ人がよく使う交渉方法なんです。顔を真っ赤にして、机を叩いたりして。これされると、知らない人は「譲歩しなければ・・・」という心理になりますよね。
さらに、この本の第3部では「外国人との交渉」となっていて、アメリカ人と交渉する場合や諸外国の交渉特性まで解説されているんです!驚
このように、この「本物の交渉術」を読むと、トランプの仕掛けている交渉がどういうものか?何を期待しているのか?いろいろと見えてくるんです。