公開日 2025年05月17日
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新宿線の「マイナー駅」が大化けする? 江戸川区役所の移転先「船堀」エリアはアツいのか
「船堀四丁目地区第一種市街地再開発事業」によって街はどう変わる?
東京都江戸川区にある都営新宿線・船堀駅のすぐ近くで「船堀四丁目地区第一種市街地再開発事業」が進められている。2023年10月に都市計画決定の告示がなされ、2026年度より既存のビルなどの解体工事を始める予定だ。
不動産価格の底上げなるか
周辺の不動産状況を見てみよう。
船堀駅の西側一帯は団地であり、1990年代以降に建てられたマンションも多いため、新築マンションの供給数は乏しい。
現在、駅北口から徒歩7分の場所にある中規模マンション「ローレルコート船堀エアリーステージ」の3戸が売りに出ている。
先着順販売概要によると、3LDK・4LDK(74~95平米)が6170万〜8880万円。23区内ではいわゆる「億ション」が当たり前となっている昨今、船堀駅から都心へのアクセスの良さを考えれば、穴場と言えるだろう。
中古の3LDK物件となると、1995年に建てられたマンションが4998万円、2008年では5980万円、2016年では8280万円である。
賃貸に関しては、築15年以内、駅から徒歩15分以内に限定すると、1Kで7万円前後、2LDKで15万円台から、3LDKでは17万円台から見つけることができる。
不動産会社が公表している東京23区の平均家賃相場では、1K・1DKで10万4000円、2LDK~3DKで25万5000円、3LDK・4Kで34万6000円となっている。
このことから、船堀は売買・賃貸ともに23区内において、安い地域と言える。
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駅周辺は団地やマンションが多いが、都道50号線の北側には戸建住宅や古い工場も多く、開発の余地もある。
そして何より船堀は、交通の便に優れている。
新庁舎の完成を機に船堀の注目度が高まれば、開発がさらに推進され、ひいては不動産価値の上昇が起きるかもしれない。役所の職員や来庁者をターゲットにした店舗の開店も期待できそうだ。
今後の船堀の変化に注目していきたい。