公開日 2025年06月04日
こんにちは
不動産投資を始める年齢に「リミット」はある? 50歳での大家デビューで感じた「リアル」
年齢の高さは「融資」のネックになるのか?
保有者に聞いてみました
―改めて、50代で不動産投資を始めることのメリットやデメリットを教えてください
同じような年代で、不動産投資を検討している方っていうのは、やっぱり定年後をすごく気にしていると思います。
それはお金の面もそうだし、自分の居場所や社会的なつながりといった面でもそうだと思います。そういう意味で、私は不動産事業で安定的な収入もさることながら、定年後の居場所や職業、そしてやりがいも得られているのがすごくメリットだと感じています。
デメリットは、今のところ感じていません。ただ、周囲の同年齢の方は、不動産投資に興味は持っていても実際に行動に移す人は少ないです。
年齢的なものや、借金が怖いというのが大きいのかもしれません。もともとそういったハードルがあるのもわかりますし、今はまず一棟目を購入していくこと自体に難しい側面があるのも確かです。
ですが、借金をしなくてもできる不動産投資もありますし、まずは小さな物件からでも良いので始めてみるのも良いかと思います。
そうすることで、これまで見えてこなかった世界が見えたり、自分の人生幅の広がりを感じることができるのでは。もちろん家族の協力、理解は必須ですけど。
会社が一生守ってくれるわけではありません。自分の居場所は自分で作っていくという考え方はこれからは特に必要だと思います。
―50歳、あるいは60歳でも不動産投資を始めるのに遅いということはないですか?
ないと思います。むしろ、年齢を重ねたからこそ、慎重かつ冷静に判断できるものがあると思います。実際、私も30歳、あるいは40歳だったら違った判断をしていたかもしれません。
やはりその年代だと子供に教育費がかかったり、家や車でお金が必要になったりする方も多いと思いです。そうなると、金銭的にも時間的にもなかなか不動産投資に踏み出しづらい。それに老後に関してもまだ漠然としたものだけで、なかなかその年代だと強く意識はできないかと思います。
でも、50歳くらいになれば、ある程度「先」が見えて来る、見ざるを得なくなるかと思います。そこに向けてどうしていくかを考える上では、適切に判断ができる時期だとは思います。
不動産事業を始めるにあたっては特別なスキルは要らないと思っています。不動産事業は、会社員のスキルの延長という認識でいます。
限られた裁量、権限の中で、周囲に配慮し協力を得ながら進めていくバランス力がある方なら、不動産事業に高い親和性と充実感を感じていただけるのではないでしょうか。
少しの勇気と責任感があれば、「不動産投資」「不動産賃貸業」は大きな果実をもたらせてくれると思います。