【マンションの間取図の「S」や「PS」って何?】

公開日 2022年04月01日

マンションの間取図を見ていると、「2SLDK」というような表記を見かけることがあります。「3LDK」や「4LDK」の間取りは目にする機会も多く、「LDK」は「リビング・ダイニング・キッチン」のことだとご存じの方も多いでしょう。でも、数字と「LDK」の間に「S」が入っています。この場合、「S」は何を意味するのでしょうか?

「Sはサービスルーム、または納戸のことです。一見、間取図上は普通の洋室のように見える場合でも、Sと表記されていることがあります。洋室とサービスルームの違いは、採光条件なのです。建築基準法によって、人が長い時間を過ごす部屋、例えばリビングや個室などの『居室』には、一定以上の面積の採光に有効な開口部を確保しなければならないことになっています。有効採光面積と呼ばれるこの面積が、部屋の床面積の1/7以上ない場合は、洋室などの『居室』とは認められないため、サービスルームまたは納戸として記載することになるのです。

部屋の広さが同じでも、基準以上の採光面積が取れていれば洋室、足りなければ「S」になるため、一見「3LDK」の間取りでも、LDK以外に3つある部屋の1つが「S」ならば、「2SLDK」になるというわけです。

「それなりの大きさの窓があるのに、その部屋名が「S」と表記されている場合は、その窓が採光に有効な窓ではないことを意味します。このような部屋は、窓の前にエレベーターや共用階段があることが多いですね」

「S」はサービスルーム(または納戸)だと分かりました。でも、間取図にはよく分からないアルファベット表記がまだまだあります。代表的なものを確認していきましょう。

「PS」はパイプスペースの略です。このアルファベットが書かれている場所には、給水管や排水管が通っています。

「MB」はメーターボックスの略。電気や水道、ガスなどのメーターが格納されている場所です。共用廊下の玄関近くに設けられていて、他人が検針しやすいような配置になっています。

「DEN」は、もともと巣穴やねぐらを意味しますが、間取図上では書斎や仕事部屋などに使える多目的の小部屋を指します。ただし、広さや形に明確な定義はありません。

「STO」はストレージ(倉庫や納戸)の略です。

収納の中でも主に衣類を収納するのが「CL」で、クローゼットを指します。

「WIC」は、ウォークインクローゼットの略で、足を一歩踏み入れることができるほど奥行きがあるのが特徴の収納です。服以外にも、帽子やバッグなどを同じ場所に収納しておけば、WICの中で身支度を整えることができます。

「SIC」は、シューズインクローゼットの略で、靴を履いたまま出入りできる収納空間のことです。主に玄関脇に配置されています。靴に限らず、ベビーカーや外遊びの道具など、外で使うものを収納しておくのにとても便利な空間です。

「RF」は、一般的にはロフトの略です。ただし、屋上(ルーフフロア)を「RF」で表記する場合もあります。

このように間取り図に書かれているアルファベットの意味が分かれば、図面を見るのも楽しくなってきますね。

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