公開日 2025年04月05日
千葉銀行、千葉興業銀行株20%弱取得へ 経営統合も協議
千葉県で最大手地銀の千葉銀行が同県3位の千葉興業銀行の株式20%弱を取得する方向で最終調整していることが26日、わかった。取得額は200億円規模とみられる。協力関係の強化や将来の経営統合に向けた協議も始める。千葉銀は金利ある世界を見据えて一段の地盤固めを進める。
千葉銀は、地銀などを対象とした投資会社で、千葉興銀の現在の筆頭株主である、ありあけキャピタル(東京・中央)から19.9%(議決権ベース)の株式を買い取る。千葉銀とありあけキャピタルが株式の譲渡契約を近く結ぶ見通しだ。
ありあけキャピタルは2022年ごろから本格的に千葉興銀への投資を始め、経営改善に向けた助言などを手がけてきた。25年1月に千葉興銀の筆頭株主になった。
千葉興銀の時価総額は3月26日時点で約900億円。19.9%の株式はおよそ180億円に相当する。千葉銀は今回の取得で、千葉興銀の筆頭株主となる見通しだ。

千葉県は国内有数の地銀である千葉銀を筆頭に京葉銀行や千葉興銀も本店を置く。首都圏で人口や地場企業が多く、これまで3行が競争しつつも併存してきた。ただ近年は南部の房総地域で人口減少が進み、一部で店舗の統廃合も起きている。日銀の政策を踏まえ預金獲得や取引先支援のため、経営基盤の強化が不可欠となっている。
千葉興銀は第2次世界大戦後の1952年に設立した。バブル崩壊を機に多額の不良債権を抱え、2000年に公的資金を注入した経緯がある。完済後も配当負担が重い優先株の償還など対応に追われていた。
金融庁は銀行などの株式を20%以上取得する企業に対し、経営の安定性確保などを理由に認可の取得を義務付けている。千葉銀と千葉興銀は株式取得にあわせて、今後の体制や協力関係についても協議を進める。千葉銀はさらなる関係強化に向けて20%以上の取得も考えているもようだ。
2行が関係を深めるにあたっては、千葉興銀の12.6%の株式を保有するみずほ銀行の動向も焦点となる。前身の旧富士銀行が千葉興銀の増資を引き受け、長年にわたって持ち分法適用会社だったが、23年に外れた経緯がある。
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