-
いつもは本の紹介で終わりますが
投資のやり方が具体的かつ分かりやすいので 2回に分けて4つの投資を紹介します -

-
本書で紹介された4つの投資法の詳細解説 💹
本書のキモである「4つの投資法」について、それぞれ初心者向けにかみ砕いて説明します。後半です
-
-
❸ 決算モメンタム投資 💡(好決算ドライブ戦略)
決算モメンタム投資とは、企業の四半期決算(または通期決算)発表をトリガーにした短期売買戦略です。簡単に言えば、「予想を上回る好決算が出た→株価急上昇の勢いに乗る」という流れで利益を狙います。企業の業績発表は年4回あり、株価に与えるインパクトが非常に大きいイベントです。特にサプライズ(意外な高利益や上方修正)があると、翌日株価が跳ねることも珍しくありません。決算モメンタム投資はその短期的な株価の歪みを収益機会ととらえる手法です。
初心者向けポイント:
-
好決算とは? まず前提として、「好決算」とは市場予想を上回る良い業績のことです。単に増収増益でも予想どおりなら株価は織り込み済みで動かないことも。サプライズとなるポイントは例えば「市場予想より◯◯%利益が多い」「来期の会社予想が大幅増益」などです。こうしたポジティブサプライズが出ると、翌日以降に買いが集中し株価が急騰しやすくなります。
-
銘柄発掘: 決算情報は非常に多いですが、著者はPTS夜間取引の活用を提案しています。具体的には、決算発表日(通常夕方)にPTSで株価が大きく動いた銘柄ランキングを確認します。夜間に急騰している株は「お、これは明日買われそうだぞ」という目星がつきます。あるいはニュースサイトで「今期経常益〇〇%増、◎◎上方修正」といった材料を探しても良いでしょう。要は決算発表直後に素早く情報収集し、”これは市場が好感しそうだ”と思う銘柄をピックアップするのです。
-
買うタイミング: 基本は決算発表直後~翌営業日です。著者は翌営業日から3営業日以内には仕込むとしています。初動が大事なので、できれば発表当日の引け後に情報を集め、翌朝の寄り付きでエントリーするくらいのスピード感が必要です。ただし既にPTSで高騰しすぎていたり、翌朝ギャップアップ(大幅高始まり)しすぎた場合は無理に飛び乗らないほうが良いこともあります。初日の寄り付き~数日以内で「まだ上値余地がある」と判断できるときに入るのがコツです。
-
売るタイミング: 著者は約20営業日以内(1ヶ月程度)で10~30%の利益を目安に取ると述べています。決算プレイはあくまで短期勝負です。株価は普通、好決算の材料出尽くし後は一旦落ち着いたり調整したりしますから、1~3週間ほどの上昇で区切りをつけるのが合理的です。「まず1カ月で売り」が鉄則。その後もし保有を続ける場合も、3カ月後(次の決算)、6カ月後、9カ月後、1年後と区切りで見直すよう推奨されています。特に次の決算が出る前には状況を再評価することが大切です。次も良決算が続く保証はないので、持ち越すリスクとリターンを比較検討します。
-
成功確率と損切り: 全ての好決算銘柄が上がるとは限りません。期待が高すぎた銘柄は「材料出尽くし」で下がることも。そこで思惑が外れたらすぐ撤退が基本です。著者は2:6:2の法則を紹介していますが、仮に2割は大勝、6割はそこそこ、2割は失敗としたら、失敗の2割で大損しないよう損切りラインを決めておきます。例えば5~7%下落したら損切りなど、自分ルールを設定します。損失を小さく、大勝を活かせばトータルプラスにできます。
-
逆・決算モメンタム: なお相場環境が悪い場合はこの戦略が通用しづらいです。全体相場が弱気だと、好決算でも上昇が一瞬で終わったりします。そのため著者は逆に悪決算で急落した銘柄を買う逆張りも状況によってはありと述べています。これは上級テクニックですが、「みんな悲観しすぎて売られすぎた銘柄を拾う」発想です。ただ初心者はまず順張り(良いものを買う)からのほうが無難でしょう。
-
例: 例えば家電メーカーY社の決算が出て、「市場予想より経常利益が50%も上振れ」というニュースが流れたとします。PTSで夜間に株価が+10%上がっていたら、翌朝さらに買いが殺到しそうです。朝の成行で買ったら案の定ストップ高近くまで上昇し、その日は+15%で引けました。数日後さらに+25%ほど上がったので、合計20%の利益で1週間以内に売却しました。その後株価は小休止しましたが、3カ月後にまた決算発表で好材料が続いたためさらに上昇…というケースでは、一部を持ち越して第2波を狙うことも考えられます。しかしこれも「次も絶対良い」とは限らないので、半年後には一旦全て利益確定してリセットする、といったメリハリが重要です。
-
たとえ話: 決算モメンタム投資は「良いニュースに飛び乗る」イメージです。スポーツでいえば、無名だった選手が大会で大活躍したら注目度が一気に上がりますよね。そのタイミングで関連グッズを買って転売すれば利益が出るように、企業の「良いニュース(好業績)」が出た瞬間に株を買って人気が高まったところで売る感じです。ただ、ニュースは鮮度が命なので時間が経つと熱気は冷める(株価も元に戻りやすい)点に注意しましょう。
-
具体例: 例えば食品メーカーX社(3月に株主優待カタログギフトあり)があるとします。この株は毎年12月頃からじわじわ上昇し、3月権利確定日直前にピークを迎えていました。そこで、あなたは1月に株を買い、株価が権利月の2月末までに◯◯円(例えば20%上昇)になった段階で売却して利益を得ます。3月の優待品(例えば自社製品詰め合わせ)は受け取れませんが、案の定3月権利落ち後に株価は急落したので、権利前に売って正解でした。これが毎年できれば、何度もおいしい思いができます。
-
-
公開日 2026年06月07日
-
❹ 中長期投資 🌱(小型成長株の発掘&ホールド)
-
中長期投資とは、有望な企業の株を長い目で保有して、大きな成長をじっくり狙う投資法です。ここで著者が主に対象にしているのは中小型株(時価総額が小さいこれから伸びる企業)です。短期売買と違い、企業の本質的な価値や将来性に賭けるスタンスで、保有期間も数年単位と長めになります。
著者が資産を数億円規模にまで増やせたのは、この中長期投資で大化け株(数倍になる株)を掴んだことも大きいでしょう。ただし当初からこのスタイルだけだと時間がかかるため、著者は資産が増えて余裕資金ができてから中長期投資の比率を上げたようです。いわば短期手法で築いた種銭を、次は腰を据えて増やすフェーズに入ったわけです。
中長期投資のポイント:
-
銘柄選定:将来的に株価が2倍、3倍になる可能性がある成長企業を探します。具体的には、時価総額50億~300億円程度の小型株で、上場後1~5年以内ぐらいの若い会社が狙い目です。こういった企業はまだ市場で注目されておらず、割安に放置されていることがあります。著者は「3年で株価が2倍になるイメージを持てる企業」を対象にすると述べています。裏を返せば、それぐらい成長余地がないと中長期保有する意味がないということです。
-
情報収集:あらゆるチャネルを使って有望株を発掘するとあります。具体的には、決算短信や有価証券報告書を読むのはもちろん、IR説明会に参加したり、業界の展示会に行って情報収集したり、『会社四季報』で業績予想をチェックしたりと、多面的にリサーチします。中長期投資では会社の定性的な魅力(ビジネスモデル、経営陣の資質、製品の将来性)も重要なので、SNSや投資コミュニティで評判を集めたり、時には実際に製品を試すなども有効でしょう。著者自身、多くの企業IRに顔を出し経営者と直接話すことで深い理解を得ていたようです。
-
買うタイミング: 短期ほど厳密ではありませんが、できるだけ割安な時に仕込むのが基本です。指標ではPER10~30倍台をひとつの目安にしています。成長株なのでPERが高めでも許容されますが、30倍程度までに抑えたいところです。PBRはあまり重視しないとのことですが、例えば解散価値に対して極端に割高な場合などは注意します。株価が割安な局面とは例えば市場全体が暴落したときや、その会社に一時的な悪材料(短期的な利益減など)が出て株価が押し下げられたときです。将来性は変わらないのに一時的に割安になっているなら仕込み時と言えます。
-
売るタイミング: 長期保有前提でも永遠に持つわけではありません。著者は「買ったときのシナリオが崩れたとき」、「短期間で急騰したとき」、「他にもっと買いたい株が出てきたとき」に売却すると述べています。
-
シナリオが崩れたときとは、例えば業績が期待に反して伸びなくなった、新規事業が失敗した、競合にシェアを奪われた…など当初期待した成長ストーリーが成り立たなくなった場合です。このときは未練なく売ります。
-
短期間で急騰したときも、一旦利益確定を考えます。長期投資銘柄でも、数年かけて2倍を狙っていたら思いがけず材料で3カ月で2倍になった、なんて時があります。そういう出来すぎの上昇は後で反動安になることも多いので、迷わず利確します。
-
他に魅力的な株が出たときは、ポートフォリオを入れ替えるチャンスです。リソース(資金)には限りがあるので、より勝算の高い銘柄に乗り換えるのも合理的です。ただし頻繁に乗り換えていては長期投資にならないので、本当に今の保有銘柄より明らかに良いと思える候補がある場合に絞ります。
-
-
長期投資の心構え: 長期投資では短期的な株価変動に振り回されない忍耐が必要です。保有中に株価が低迷しても、業績が順調なら信じてホールドすること。また分散もほどほどに、銘柄数を増やしすぎない(著者はおそらく10銘柄程度に絞っている)など、管理可能な範囲で運用します。Part7で紹介されたOK・NGポイントがここで活きます。例えば「非常識だけど正論なPER&PBRメソッド」では、成長株ならPERが高く見えても許容する、逆に低PERでも成長性なければ投資しない、といった従来の常識に囚われない判断も必要と説かれています。要は将来大化けするなら現在指標は多少割高でも買い、将来性ないなら割安でも見送る、といった柔軟さです。
-
例: 例えばITスタートアップZ社が時価総額100億円、PER20倍程度でIPOしました。プロダクトはユニークで業績も年率30%成長見込みですぐ時価総額300億円規模になれそう…と判断したあなたは、中長期狙いで投資しました。ところが半年後、市場全体の暴落で株価が一時半値近くまで落ちました。しかし業績は順調なので信じて持ち続けます。その後、市場回復とともに株価も上昇軌道に乗り、3年後には当初より株価3倍となり無事大きな利益を得ました。この間、シナリオ通り業績拡大が続く限りホールドし、いっときの下落では狼狽しなかったのが勝因です。
-
たとえ話: 中長期投資は「木を植えて育てる」ようなものです。最初は小さな苗(有望株)を選んで植え、水や肥料(情報収集やフォロー)を与えます。一晩で大木にはなりませんが、数年かけて大きく成長すれば立派な果実(利益)をもたらしてくれるでしょう。ただし枯れそう(業績悪化)なら早めに見切って別の苗に植え替えるなど、園芸のセンスも必要です。
城東不動産販売株式会社
~住まいに対する想いを一緒に。~
〒169-0074
東京都新宿区北新宿2-18-10
TEL:03-5937-0580(代表)
FAX:03-5937-0581
Mail:info@0359370391.com


